ファイル名・フォルダ名の使用禁止文字〜使わない方が無難な文字(1)
2010年2月9日
こらから何回かに分け、ファイル名やフォルダ名、さらには文章において使わないほうが無難な、いわゆる “使用禁止文字” を取り上げたいと思います。
使わない方が無難だとする最大の理由は、OS(=オペレーティング・システム)毎に、ある文字や記号に対する扱いが違うためです。
OSには、お馴染みの Windows(ウィンドウズ)や Mac(マック)、サーバーやワークステーションで多く使われる UNIX(ユニックス)などがあります。
今回は、ファイル名やフォルダ名として使わない方が無難な半角英数文字について取り上げます。
半角英数を使用するファイル名やフォルダ名と言えば、とりわけインターネットに関わるファイル名やフォルダ名が当てはまります。ホームページ制作の際には特に注意が必要となります。
結論から言えば、半角英数文字にあっては、半角アルファベットと半角数字と半角記号 - (hyphen:ハイフン、ハイホン、ハイフォン)と _ (underscore:アンダースコア、アンダーバー、アンダーハイフン)のみの使用が無難です。
以下の半角記号はWindowsでは使えなかったり、UNIXでは意味をもつので、ファイル名やフォルダ名では使わない方が無難です。(Mac OS-XもUNIXベースのOSなので、不可。)
ファイル名・フォルダ名として使用禁止な半角記号 | |
: | コロン |
; | セミコロン |
/ | スラッシュ |
\(¥) | バックスラッシュ(円記号) |
| | パイプ |
, | カンマ |
* | アスタリスク |
? | クエッションマーク |
" | コーテーションマーク、引用符 |
< | 小なり |
> | 大なり |
なお . (ドット)から始まる名前はシステム(OS)のみが使えるので、ファイル名やフォルダ名の先頭には付けられません。
なお、Windows OS と Mac OS-X では、半角英数の大文字と小文字を区別しませんが、UNIX では半角英数の大文字と小文字を区別しますので、注意が必要です。
例えば、
◎WindowsOS と Mac OS-X では、
以下のファイル名は同じファイル名として認識されます。
つまり次の5つのファイルは同じファイルとして扱われます。
aaa.txt AAA.txt aaa.TXT AAA.TXT aAa.tXt
◎UNIX では、
以下のファイル名は別のファイル名として認識されます。
つまり次の5つのファイルは別のファイルとして扱われます。
aaa.txt AAA.txt aaa.TXT AAA.TXT aAa.tXt
とりわけこの注意が必要となるのは、HTML(XHTML)や CSS のファイル内の半角英数の記述です。指定する側の記述(リンク元で指定するファイル名)と指定される側の記述(リンク先となるファイル名)の大文字・小文字がずれていると、別ファイルとして扱われる危険性があるわけです。
ラベル: 技術メモ(HP)
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