短期間に被リンクが大量に増えるとペナルティを課される?

2010年2月20日

これは昔から言われている問題です。結論から言えば、短期間に被リンクが大量に増えると不自然とみなされ、ペナルティを課される可能性が大きいと言えます。

この問題に対して、とても分かりやすく的確な記述がありましたので、引用します。
(参照記事:短期間に被リンクが大量に増えるとペナルティ?
(オリジナル記事:Pulling A Kesey (Or Link Tripping Filters)

「リンクポピュラリティ」という考え方には、リンクの数、質、アンカーテキスト、関連性などあらゆる要素が含まれている。そのバランスを崩すような形でどれか1つの要素だけ大幅に変わると、順位付けアルゴリズムは要注意サイトだとしてチェックする。

検索エンジンは、コンテンツを追加したり、ソーシャルメディアで取り上げられたりもしていないのに、リンクが急激に増加するのは不自然だと判断するだろう(ソーシャルメディアで話題になったのならば同時にトラフィックも増えるはず)。確立された大きなサイトならいざしらず、小規模なサイトではバランスのとれたリンクビルディイングを目指したほうがいい。

小規模サイトでは、「コンテンツ」「トラフィック」「リンク」のバランスが重要だ。


念のためお断りしておきますが、「コンテンツ」と「トラフィック」は、特に他の要素と関係なく増加する可能性があります。

ホームページのコンテンツを一気に増やしたからと言って、必ずしもトラフィックや被リンクが増えるということはありません。

また、トラフィックは自社のホームページがメディアに露出したり、あるいはテレビCMや新聞・広告で宣伝したりすれば、コンテンツや被リンクが変わらないまま、短期間に増加することはあります。

飽くまで、コンテンツやトラフィックが変わらないのに、被リンクだけがいきなり短期間に突出して増えるのは不自然だということです。


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検索結果の順位にページ読み込み速度はどれぐらい影響するか?

2010年2月19日

結論から言うと、関連性の方が遙かに重要。ユーザーに有益な情報を提供した上で、ページの読み込み速度が速ければなお良い程度と考えてよさそうです。
(参照記事:ランキングアルゴリズムにおける「ページ読み込み速度」の位置づけ

2009年11月に検索エンジンのグーグルは PageRank の要素の1つとして、ページ読み込み速度が加味されると言及していました。

そのことを受けて、グーグルのマット・カッツ氏はインタビュービデオの中で次のように述べています。

最も重要なのは “関連性” である。でも、関連性や被リンク数などなどが同じくらいのサイトが2つあったら、速いほうのサイトを好むだろう。とはいえ、あくまでも主要な要因は関連性である。

ページ読み込み速度が遅い場合でもマイナス評価になる訳ではなく、早い場合にはほんの少しプラス評価になるということのようです。

なお、この場合の「ページ読み込み時間」は (X)HTML ページ単体ではなく、画像、CSS、JavaScript を含めたページ全体の読み込み完了までの時間を指します。


とは言え、さほど影響がないのなら、グーグルにはあまり言及して欲しくないというのが正直な感想です。

それというのも「ページ読み込み時間」はちょっと微妙な問題だからです。

きちんと情報を伝えようとした場合、画像やイラストも使ったほうが有用なホームページになります。また、以前に比べるとホームページの各ページの作りは「1テーマ、1ページで作成するのがベスト」という作りへと移行しました。1ページの情報量が増えれば、当然「ページ読み込み時間」は増加し、「ページ読み込み速度」は遅いと判定されます。

また、ページを細切化して、ページビュー数(PV数、閲覧数)を稼ぐやり方も全く推奨されていません。意味なくページを細切れにすることで、ページを軽くするわけにはいきません。

更に言えば、XHTML(XML)のコーディングで、現時点で最善とされるセマンティック・ウェブ(Semantic Web)という考え方に基づいてホームページのコーディングを実現しようとすれば、その性質上コーディングのための記述は増えてしまい、ページは重くなります。

情報量とページ読み込み速度は相反します。ゆえにそれは絶対に回避できない問題なのです。

要は、ホームページ制作において、CSSをよりスッキリした記述にし、必要以上に重い(無意味な装飾系) JavaScript を使わないようにというのがグーグルの本意ではないでしょうか。


最後に笑えない笑い話を。

実はこの「ページ読み込み速度」は、グーグルのウェブマスターツールを使えば直ぐに判明します。日課としてウェブマスターツールに目を通す自分ですが、さすがに遅いと判定されれば、気分が良いものではありません。

が、しかし、その「ページ読み込み速度」を遅くしている個々の要因についてのウェブマスターツールの記載を見ると、なんとグーグルのツール(ブロガーの CSS やグーグルが多用する JavaScript ベースのツール)が数多く登場するではありませんか!

一方で、グーグルは様々な JavaScript ベースのツールを提供していながら、もう一方でその JavaScript ベースのツールが、「ページ読み込み速度」を遅くしていると警告しているわけです。

グーグルさん、それってちょっと話が矛盾していませんか?


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ファイル名・フォルダ名の使用禁止文字〜使わない方が無難な文字(1)

2010年2月9日

こらから何回かに分け、ファイル名やフォルダ名、さらには文章において使わないほうが無難な、いわゆる “使用禁止文字” を取り上げたいと思います。

使わない方が無難だとする最大の理由は、OS(=オペレーティング・システム)毎に、ある文字や記号に対する扱いが違うためです。

OSには、お馴染みの Windows(ウィンドウズ)や Mac(マック)、サーバーやワークステーションで多く使われる UNIX(ユニックス)などがあります。


今回は、ファイル名やフォルダ名として使わない方が無難な半角英数文字について取り上げます。

半角英数を使用するファイル名やフォルダ名と言えば、とりわけインターネットに関わるファイル名やフォルダ名が当てはまります。ホームページ制作の際には特に注意が必要となります。

結論から言えば、半角英数文字にあっては、半角アルファベットと半角数字と半角記号 - (hyphen:ハイフン、ハイホン、ハイフォン)と _ (underscore:アンダースコア、アンダーバー、アンダーハイフン)のみの使用が無難です。

以下の半角記号はWindowsでは使えなかったり、UNIXでは意味をもつので、ファイル名やフォルダ名では使わない方が無難です。(Mac OS-XもUNIXベースのOSなので、不可。)

ファイル名・フォルダ名として使用禁止な半角記号
:コロン
;セミコロン
/スラッシュ
\(¥)バックスラッシュ(円記号)
|パイプ
,カンマ
*アスタリスク
?クエッションマーク
"コーテーションマーク、引用符
小なり
大なり

なお . (ドット)から始まる名前はシステム(OS)のみが使えるので、ファイル名やフォルダ名の先頭には付けられません。


なお、Windows OS と Mac OS-X では、半角英数の大文字と小文字を区別しませんが、UNIX では半角英数の大文字と小文字を区別しますので、注意が必要です。

例えば、
◎WindowsOS と Mac OS-X では、
 以下のファイル名は同じファイル名として認識されます。
 つまり次の5つのファイルは同じファイルとして扱われます。
   aaa.txt AAA.txt aaa.TXT AAA.TXT aAa.tXt

◎UNIX では、
 以下のファイル名は別のファイル名として認識されます。
 つまり次の5つのファイルは別のファイルとして扱われます。
   aaa.txt AAA.txt aaa.TXT AAA.TXT aAa.tXt

とりわけこの注意が必要となるのは、HTML(XHTML)や CSS のファイル内の半角英数の記述です。指定する側の記述(リンク元で指定するファイル名)と指定される側の記述(リンク先となるファイル名)の大文字・小文字がずれていると、別ファイルとして扱われる危険性があるわけです。


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MSカタカナ表記(新長音表記ルールについて)

2010年2月7日


ちょっと前の話になりますが、2008年7月25日、マイクロソフト社は「マイクロソフト製品ならびにサービスにおける外来語カタカナ用語末尾の長音表記の変更について」をプレス発表しました。

分かりやすく言うと、マイクロソフト社のアプリケーション内やウェブサイト内で、これまで「コンピュータ」・「プリンタ」と語尾を伸ばさないで表記していたものを、「コンピューター」・「プリンター」と語尾を伸ばして表記するように順次変更して行くという発表でした。

以来それに基づき、弊社デザインクロスでも表記はできるだけ新長音表記ルールに従って記述するようにしています。

理由は簡単です。マイクロソフトの影響力は未だに甚大ですし、意外に思えるかも知れませんが、グーグルは(ヤフーや他の検索エンジンよりも)結構そういうマイクロソフトの動向や変更をきちんと検索結果に反映させていく企業です。

先程ざっと検索してみましたが、やはり語尾が伸びる文字と語尾がの伸びない文字での検索結果の順位の変動は、グーグルのほうが圧倒的に少ないです。つまり基本、グーグルは同じ単語として扱っているということになります。

私見ですが、たぶんマイクロソフトの変更した新長音表記ルールに従った方が、今後も検索エンジン対策的に有利になると考えます。(そう考えたので、1年半前から弊社もそのルールを取り入れましたし。)


ウィンドウズは毎日使っていますが、スタートアップメニューの右の部分にはそれほど注意していませんでした。お恥ずかしい話ですが、ようやく表示文字の語尾が変化していたことに気がつきました。


繰り返しになりますが、もう少し詳しく説明すると、マイクロソフトは、外来語カタカナ用語末尾の長音表記について、これまでJIS用語や学術用語に規定されていない用語について「2音の用語は長音符号を付け、3音以上の用語の場合は省くことを原則とする」という規定(JIS Z 8301:規格票の様式及び作成方法)に即した表記ルールを採用していましたが、国語審議会の報告を元に告示された1991年の内閣告示第二号をベースに、「言語の末尾が-er、-or、-arなどで終わる場合に長音表記をつける」という新しいルールを採用し、順次変更していくと2008年7月25日に発表しました。

ルールの変更とそのメリットについてマイクロソフト社は、次の用に言っています。

  • コンピューターが広範に普及するにつれ、末尾の長音を省略する傾向の強い工業系、自然科学系の表記に対するユーザーの違和感が増大しています。市場のニーズとして、より発音に近い表記が求められています。
  • ハード/ソフト上の制約が技術進歩とともに解消され、より自然な表記が可能になってきています。
  • 読み上げソフト等、アクセシビリティ向上においても自然な発音が求められており、これが可能となります。
  • 採用ルールは新聞・雑誌やTVで原則とされているほか、同業界内の多くのメーカーで採用されており、ユーザーフレンドリーです。



具体的な変更ワードについては、以下のページからダウンロードでます。ページに進んで、本文冒頭のプルダウンメニューから、一番下にある「マイクロソフト 日本語スタイルガイド」を選択して、ダウンロードできます。

ダウンロードした「Katakana_FAQ_External.xls」というエクセルファイルには変更の対象となった316単語が載っています。(ちなみに2008年7月25日の発表の時より2単語増えています。)



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