Yahoo! JAPANが一部スパム行為を明確化…虫眼鏡SEOやキーワード入力補助の人為的操作はスパム
2010年12月11日
Yahoo! JAPAN が検索における一部のスパム行為(キーワード入力補助スパム・関連検索ワードスパム)を明確化し、取締りを強化すると、Yahoo!検索スタッフブログで本日(12月11日)発表していました。
以前から「キーワード入力補助スパム」と「関連検索ワードスパム」に対するヤフー検索の弱さは随分指摘されていました。
ちなみにグーグル検索においてはある程度(検索システム上の)スパム対応がきちんとできているため、ヤフー検索のように大きな問題になることはありませんでした。
スパムの手口ついてに触れる前に、
「キーワード入力補助」と「関連検索ワード」について少々。
画像を見てもらったほうが早いですね。
【キーワード入力補助】
検索キーワードの入力途中に表示される他の検索キーワード候補が
キーワード入力補助と呼ばれるもの。
【関連検索ワード】
ウェブ検索の結果の下に、関連検索ワードとして表示されるのが
関連検索ワード。
「キーワード入力補助」にしろ、「関連検索ワード」にしろ
その検索キーワードでの検索回数が多い場合に表示されるようになります。
SEOスパム業者は、
故意にその検索キーワードでの検索回数を多くすることで、
特定の検索キーワードで検索しようとした際に
「キーワード入力補助」や「関連検索ワード」として
表示されるようにするもの。
比較的簡単なプログラムを使って行っています。
ちなみに、
「関連検索ワード」が表示される先頭に虫眼鏡のマークがあることから、
「関連検索ワード」SEOスパムは、
虫眼鏡SEOスパム(単に、虫眼鏡スパム)と呼ばれたりします。
検索エンジン対策の世界においては、
人為的に直接検索エンジンに影響を与える行為は、
普通に考えれば、直ぐにスパムだと理解できるわけですが、
結構な数のスパム業者があるのも事実です。
現在ヤフーが認定する検索エンジンスパム行為は次の通り。
「検索エンジンスパム」とは、検索キーワードと十分な関連性がないにもかかわらず、意図的に検索結果に表示されるように操作をしているウェブページを指します。以下は、検索エンジンスパムの例です。
- 検索する利用者をほかのウェブページに転送するためだけに存在するウェブページ
- ほかのウェブページとまったく同じ内容で作られたウェブページ
- 情報をほとんど公開していないにもかかわらず、自動的かつ大量に作られているウェブページ
- 検索エンジンが付与する表示順を不正に上昇させているウェブページ
- 検索する利用者に見えないテキストを使っているウェブページ
- 過度な相互リンクを行い、サイトの認知度を不自然に上昇させているウェブページ
- 検索エンジンの検索結果に表示される内容と利用者が目にするウェブページの内容が異なるウェブページ
- 検索エンジンのためだけに作られたウェブページ
- 特定の社名を悪用しているウェブページ
- 過度なポップアップ使用により、利用者の正常な操作を妨げるウェブページ
- 虚偽または詐欺と思われるウェブページ
検索エンジンスパムに該当すると判断されたウェブページは、インデックスから随時削除されます。
代表して、こんなページだということで
スパム業者のホームページを下に表示しておきます。
こんなうたい文句で金儲けをしていますから、ご注意を!
【SEOスパム業者のウェブサイト見本】
意外にちゃんとした作りになっていると思いませんか?
でもよく見ると、トップページ上には企業名や企業の住所が掲載されていないのが分かります。(そんな商売はしたくないものですね。)
また、悪徳SEO業者の十八番ワード
「安心の成果報酬型の料金プラン」という文言もちゃんとありますね。
さらに悪徳業者になると、
「Yahoo! JAPAN公認」や「Yahoo! JAPANから独占的な許諾」などの文言を使っているものもあるそうです。
その労力、もちっとマシなことに使えばいいのにと思うのは
自分だけでしょうか?
ちゃんとした「検索エンジン対策」ならデザインクロスまで。
ラベル: SEO(検索エンジン対策), Yahoo, 検索キーワード
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