グーグルがアクセス解析 Google Analytics によるデータ収集をブロックするアドオンを公開

2010年5月27日

グーグルは同社自身が提供する高機能アクセス解析「Google Analytics」による閲覧者のデータ収集をユーザー側でブロックできる新しいアドオン(プラグイン)を公開しました。

このアドオン(プラグイン)をブラウザーにインストールすると、
グーグル・アナリティクスによる閲覧者情報の収集を無効化することができます。

  ▶ Google Analytics オプトアウト アドオンを公開しました

同グーグルのページ内から、ダウンロードページに進み、インストールできます。

Google Analytics オプトアウト アドオンのダウンロードページ

なお、現時点で Google Analytics オプトアウト アドオンが利用可能なブラウザーは、Internet Explorer(バージョン7および 8、Win)、Google Chrome(4.x 以上、WinとMac)、Mozilla Firefox(3.5以上、WinとMac)となっています。


これにより、このアドオン(プラグイン)をインストールされたブラウザーが増えると、アナリティクスのデータの正確性は低下します。
アクセス解析を行う側にとってはありがたくない話です。

グーグル・アナリティクスによりどんな情報が取得できるかは、

なんだかヘンテコなことになってきていますね。

高機能アクセス解析プログラムを提供する側が、高機能アクセス解析をブロックするプログラムも提供しようというのですから。

ただグーグルの気持ちは分かります。
プライバシーもとても重要な問題ですから。
苦渋の選択だったと思います。

でも、せめてアナリティクスをブロックした閲覧者数ぐらいは教えて欲しいものです!


根幹には、JavaScript の問題もあります。

JavaScript、とても便利なスクリプトです。
現在のホームページではこれを無しには語れません。
Googleマップ、YouTubeもJavaScriptによって機能しています。
JavaScript無しでは、全く機能しません!

ブラウザーの開発競争も、今はJavaScriptをいかに高速処理するかの競争となっていると言ってもいいでしょう。

それくらい JavaScript はホームページページにとって
重要かつ欠かせない機能となっています。


他方、JavaScript はプライバシーの問題も常に抱えています。

次の記事が示すように、閲覧者が自分のプライバシーを守る最善の手段は、JavaScript をオフにすることです。

現時点で個人を識別されにくくする絶対的な方法は存在しないが、識別しにくくするための方法はあるという。1つは JavaScript を無効にするか、無効にするためのツール(例えば NoScript など)を使用すること

(「ほとんどのブラウザーで個人を識別できる“指紋”を残す、米EFFが警告」)

いずれにせよ、ブラウザーにとって新しい仕様(スクリプト)でも
できない限り、この問題は解決しそうにはありません。


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